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末梢ルート確保困難(末梢がダメになる、末梢がつぶれる)

7/25の勉強会で以下の質問をいただきました。

「経口摂取不十分でビーフリードの投与を行いましたが、静脈炎を起こしてしまいました。静脈炎予防の為のリスクアセスメントの方法はありますか?」


結論から言うと末梢ルート確保が困難になるリスクを評価するためのツールは調べた限りではありませんでした。


末梢ルートを確保困難になる原因としては大きく

  1. 静脈炎

  2. 血管外漏出

がありますが、質問の意図としてはPPNの浸透圧などの製剤の影響や

宿主要因(低栄養、浮腫など)によるリスクが測れたら良いということだと思います。


しかし、上記以外に特に重篤かつ遭遇頻度が高いと思われるのは抗がん剤の血管漏出による皮膚損傷でした。確かに何例か見たことがあります。

他にも様々な薬剤が血管外漏出を起こしやすい薬剤として挙げられていました。


他には、挿入時や留置中の体動などによる血管外漏出なども原因として挙げられており、

末梢ルート確保が困難になるシチュエーションが多く、リスクを定量的に評価することは難しいためツールがないのだろうという考察です。


しかし、今回質問の"PPN"、"宿主要因"については


PPNの要因としては浸透圧です。

浸透圧は"浸透圧比"を見ることでそれぞれの輸液の浸透圧を比較することができます。

浸透圧比は生理食塩水を1とした時の浸透圧の比になります。

浸透圧比の確認は添付文書や下記URLで調べることができます。

ちなみにビーフリードは末梢から投与される輸液では最も高い浸透圧比:3でした。

輸液製剤協会_組成検索 https://www.yueki.com/composition_search/


宿主要因としては

・高齢者、小児

・低栄養

・麻痺

が挙げられていましたが、これも体動などがあれば血管外漏出につながるため、

定量的な評価をしている論文は探した範囲では見つけられませんでした。


参考になりそうな文献を挙げておきます。

・輸液剤の血管が漏出について-1総合病院における実態調査-

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/4/2/4_32/_pdf/-char/ja

・静脈栄養における医療安全

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspen/34/3/34_154/_pdf/-char/ja

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